FEU-31のディバイダ [電子工作]
ピンの並びを調べた前回、 http://doggie2.blog.so-net.ne.jp/2012-05-04
ディバイダは基板に組んでいたのですが、これだと遮光するときとかとても使いにくいので 、ディバイダをPMT側に移動しました。
ディバイダは、PMTの各電極に電位差をつけるもので、↑な回路になります。
今時だと、ディバイダ内蔵ソケットがあるのですが、これにはないので、自分で作ります。
PMTのピンに直接半田付けするとガラスにヒビが入って空気が入り、動作しなくなってしまうことがあるそうなので、 コネクタのコンタクトを差し込んで、それに半田付けするようにしました。
電極部分に熱収縮チューブをつけ、本体部分にはゴムをまいて、その上に真鍮の板を筒状に加工したシールド板をつけます。
これはプラスチックシンチレータというもので、エネルギーを持った粒子が飛び込むと発光するものです。
これは紫外線のLEDを当ててみたところ。
シンチレータをFEU-31の前に置いて、釉薬に酸化ウランを使っている食器を置くと
こんな波形が得られます。下向きのパルスの高さがエネルギーを示します。
この高さは核種に固有のもので、この波高値ごとの出現頻度をプロットしたのがスペクトロメータというもので、セシウム137とかカリウム40などの核種がわかります。
これは前回の基板上ディバイダの時のもの。高圧電源のスイッチングノイズがひどい。
今回は最短配線、最短でバイパスコンデンサ、GNDの分離が功を奏しているのではないかと思います。
右上の線が出ているのが、前回、ピンの並びを調べるのに使ったディバイダ回路下半分は、液晶パネルのインバータと、倍電圧整流回路で1000Vを作っています。
次はCsIシンチレータをつけて、核種同定…。
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